「あたりまえ」なんて一つもない
感謝の気持ちとともに成長し続ける
バービーで遊ぶことが、多様性を知るいい機会に
小学校に入るくらいまで、おままごとやごっこ遊びをよくしていました。姉妹でもよく一緒にバービーで遊んでいて、バービーの服を着せ替えたり、ときには髪を切って怒られたことも……(笑)でも、遊んでいた当時はバービーにこんな多くの種類があるなんて知りませんでした。小さい頃は、肌の色が違ったり障害を持っていたりする子がいても、あまり深く考えず、純粋な心で「どうして違うんだろう」って疑問を持つと思うんです。バービーを通して遊びながら多様性を知ることができて、家族と話す機会にもなると思うので、すごく良いですよね。
自分の道しるべとして、夢と目標をもつこと
目標がないと、どこに進めばいいんだろうと不安になるので、夢は絶対持っておきたいです。夢を持つことは、それだけで素敵なこと。私は3歳からフィギュアスケートをしていたので、お兄ちゃんやお姉ちゃんのように世界の大会で活躍する、というのが小学生の頃の夢でした。色々な大会に出たりたくさんメダルを持っていたり、自分もそうなりたいと思える環境が一番近くにあったので、とても恵まれていたなと思います。14歳の今は、ただ「1番になりたい!」というだけでなく、結果までの過程も気にしながら、相談できる家族や友達に感謝しながら、夢のために達成していく目標にむけて頑張りたいと思っています。
今ある環境や周囲のサポートは当たり前じゃない、とてもありがたいこと
昔から両親が毎日スケート練習の送り迎えをしてくれて、何かやりたいと言ったらやらせてくれて、両親には感謝してもしきれません。お兄ちゃんやお姉ちゃんからたくさん学ばせてもらったし、スケートや芸能のお仕事ができるのも、家族の支えがあったからこそ。いつか自分も親になったら、お父さんやお母さんの様に子どもと接したいです。昔から「本田家の末っ子」として注目されることもあり、良いことばかりではないですが、注目してもらえるのも当たり前じゃなくありがたいこと。応援してくれる人がこんなにいるんだ、と歳を重ねるごとに実感しています。さらにコロナ禍で、これまで当たり前だったことが突然できなくなり、色々考える機会になりました。
すぐに結果が出なくても、諦めなければどこかで絶対に返ってくる
何かを諦めたくなる瞬間は誰にでもあると思います。私も、どこに向かっていけばいいんだろうという気持ちになったことがあって。でも「諦める」って、自分に負けた気がして悔しいんです。もしその瞬間に結果が出なくても、いつかどこかで絶対に返ってくる、だから絶対諦めたくないと思っています。小さな事でも一回諦めてしまうと、「まぁいいや」と諦める癖がつくのかなと思っていて。自分で答えを出せなかったら、周りを頼ったり工夫したりして、どうしたら良くなるのか、何が嫌で諦めたいのかを考える。どんなに時間がかかっても、少し寄り道をしてもいいから、諦めず、自分にプラスになるようにしたいです。
小さいうちにたくさん挑戦して、失敗して、いろんな経験をしてほしい
「やってみたい」「これ楽しい」と思う瞬間が、色んなきっかけになると思っています。自分もやんちゃな子どもでしたが、何にでも挑戦して、時には失敗することで学ぶこともあるし、自分の好きなことや向いていることなども発見できる。子どもが何かを「やりたい」って言ったとき、周囲の方はできる限り止めずに、やらせてあげてほしいなと思います。相談するのが苦手な子もいるかもしれませんが、自分の人生なので「これを聞いたらどう思われるだろう」と気にしすぎず、自分にとってプラスになるように動くことをおすすめしたいです。そして、もしつらいことがあっても、自分を嫌いになったり、すぐに「やーめた」って思ったりせず、頑張ったら自分にご褒美あげようとか、つらいこともちょっと楽しんでみようと思ってもらいたい。自分を受け入れる心も大切だと思います。
京都府出身。幼少期よりフィギュアスケートに親しむ。2017年の全日本ノービス選手権大会ノービスB女子にて優勝を果たし、2019年国際大会オランダ・デンハーグチャレンジカップフィギュア2019アドバンスド・ノービスA女子にて初優勝を飾るなど、活躍中。
<主な戦績>
2019年 チャレンジカップフィギュア2019 アドバンスド・ノービスA女子 優勝
2018年アジアンオープントロフィー2018 アドバンスド・ノービス女子 2位
2018年 全日本ノービス選手権大会 ノービスA女子 2位
2017年 全日本ノービス選手権大会ノービスB女子 優勝