発語のタイムラインとヒント
発語は、プレイラボで多くのママパパと接する中で私が良く受ける質問の一つです。そしてそれは、新米ママである私の最大の心配事のひとつでもありました。赤ちゃんはいったいいつはじめての言葉を聞かせてくれるのでしょうか?
私が母親になったとき、子供が初めて「言葉」を発する日を毎日心待ちにしていました。うちの子供はゆっくり時間をかける子だったと言っておきましょう。(今となっては、これがうちの子のスタイルなのだと言えます)。この経験は、それぞれのマイルストーンをクリアしていく方法は子供の数だけある、という、私にとって新しい視点を与えてくれました。
では、子供は何歳から話し始めるのでしょうか?その答えは、準備ができたときです。
言葉を発する前の彼らのコミュニケーションは、微笑み、くすくす笑い、拍手、喃語などです。お子さんが単語や文章を発することができるようになるのを待つ間、それを促すために、以下のヒントを活用してみてください。
お子さんが話し始めるためのステップ:会話のきっかけ作り
私はプレイラボのお子さんたち、また自分の子供たちにも、これらの戦術を使ってきました。ぜひ試してみてください!
1. 早い時期から読み聞かせを始める
すぐにはすべてを理解できないかもしれませんが、絵本を読むことで赤ちゃんは言葉に慣れることができます。絵本の中の絵を指差して確認し、動物が出てきたら、それぞれの動物の鳴き声を出してみましょう!イラストとわくわくするような音で、お子さんが飽きることはないでしょう。
2. 歌ったり、韻を踏んだり、踊ったり
音楽は、赤ちゃんに言葉を教えるのに最適なツールです。赤ちゃんは簡単な韻を踏んだり、一緒に歌ったりするのが大好きです。我が家では、家族でダンスパーティーをしたこともあります!
3. おもちゃで遊ぶ
動物や人のフィギュア、おままごとセットなど、身近な物や場所を表現したおもちゃは、子どもたちが現実の世界の概念を間近で認識し、ごっこ遊びを促すのに役立ちます。
4. どこでも、何でも、説明して明示してあげる
日常的な作業を通して話し、品物を特定してあげます: 「ママの車に乗る時間だよ。」「着替えの時間だよ。」「青いズボンを履こうね。」繰り返して触ったり、見たり、聞いたりすることができれば、言葉、概念、モノのつながりを作っていくことになるのです。
5. おしゃべりを褒める
積極的に肯定していくことが大切です。お子さまがモノを見分けたり、言葉を正しく使うことを促しましょう。それができたら正しい方向に進んでいることを知らせるために褒めてあげましょう。
6. 雑談を続ける
お子さんに質問を投げかけて答えるのを待ったり、喃語や片言の言葉に返答したりすることで、会話の進め方を教えてあげましょう。子どもが興味を持っていそうなことなら何でも、おしゃべりを続けてみてください。(例えば、お子さんが誰かを指さしたら、「誰かがいるね!手を振ってこんにちは、しよう!」と言ってみたり)。
7. 話し方を教えてみる
あなたが話すとき、お子さんの視線をあなたに向けるようにして、言葉を発音する口の動きを強調しましょう。こうすることで、音だけでなく、視覚に基づく発話を身体的に模倣し始めることができます。
どうしてうちの子はまだ話し始めないの?
あなたのお子さんは話し始めに時間をかけているようですね。でも、子どもはそれぞれ個性があり、その子に合ったスケジュールでコミュニケーション能力を発達させていくものだということを忘れないでください。たとえ言葉を発しないとしても、子供たちは周囲の話し声を聞き、会話のパターンを吸収しているのです。
また、欲しいものをじっと見つめたり、手を伸ばしたり、指差したりといった非言語的なコミュニケーションも学んでいるのです。そして、言葉を交わす前に、あなたを理解し始めるでしょう。
話し始めるまでのタイムライン:お子さんはいつ、どのように話し始めるのか
私たち大人にとって、話すことはとても簡単なことのように思えるかもしれません。私たちは口を開くだけで、(良くも悪くも)考えがあふれ出てくるでしょう。しかし、話すというのは実はかなり難しいことなのです。まず、赤ちゃんは言葉を作り出す独特の音を学ばなければいけません。次に、言葉の音とその意味を結びつける必要があります。そして、声帯、口、舌を使って、言いたい言葉を話すために必要な正しい音を発しなければいけないのです。
ですから、赤ちゃんが話し方を理解するまでには時間がかかります。最初の言葉を発するまで、赤ちゃんは生後1年の間に、その他多くの重要なコミュニケーション能力を発達させていきます。
0~12ヵ月の赤ちゃんのコミュニケーションと言葉の発達 タイムライン
- 0~3ヵ月
- 名前を呼ばれると、静かになったり、微笑んだり、クーイングしたりして、耳を傾け、反応する。
- 笑い、歓声、鳴き声で喜びを表現する。
- うなり声や泣き声で不快感を表す。
- 音の仕組みを理解するにつれ、喃語を話し始める。
- 3~6ヵ月
- 抱っこされたいと腕を上げる。
- 自分の名前が聞こえると、音のする方を向く。
- 「ばばばば」のような子音連鎖の喃語を話す。
- 周りで話されていることのリズムやイントネーションを真似し始める。
- 6~9ヵ月
- 興味や関心のある物や人を指さす。
- 言葉の音と意味を結びつけることができるようになる(例えば、哺乳瓶を指して「バ」と言う)。
- 9~12ヵ月
- ご両親が部屋に入ってくると呼ぶ(「ママ」や「パパ」と言う)。
- 大人の真似をして、手を振り返す。
- 顔を毛布に隠して、いないいないばあを始める。
- 簡単な質問に「はい」「いいえ」で答える。
1歳半~2歳のお子さんはがいくつのワードを知っているべきか?
お子さんがいくつかの単語を覚え始めると、おしゃべりは一気に勢いを増します。喃語を発したり、物を指さしたり、名前を言ったりするようになります。18~24ヶ月の間は、語彙が飛躍的に増える「ワード・スパート」と呼ばれる時期があるでしょう。2歳までに、子どもは通常2つの単語をつなげることができるようになります(例:「ママの車」など)。
ご両親の皆さん
お子さんが話し始めが待ち遠しいですよね。
もしお子さんがまだ話し始めていなくても、ちょっと待ってあげてください。おしゃべりのコツをつかんだら、きっと止まらなくなります!
私の息子が話し始めるのに苦労していた頃を思い出します。身振り手振りとちょっとした喃語(なんご)しか通じないこともありました。2歳になっても、息子は私とのコミュニケーションに苦労していました。私は心配になり、友人や同僚にサポートして貰ったり次のステップへのアドバイスを求めました。
早いもので、息子はもうすぐ5歳になります。彼が一日中、たくさんの質問をしてくるのを聞くのは、いつも新鮮でこの上ない喜びです。お子さんたちは皆、マイルストーンを迎えるまでにさまざまな道を歩みます。その一歩一歩が大切なのです。
最後に、お子さんの発育について心配なことがあったら、自分の直感を信じて小児科医に相談することもリマインドさせてください。
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