ハイハイに関する専門家からのアドバイス
私はリサです、幼児発達学の専門家(そして2児の母)です。様々なご両親のお話を聞いてきた中で、今、おそらくあなたも感じている、多くの疑問を解消するお手伝いをしてきました。 ”いつハイハイを始めるのだろう?" や、"早くハイハイできるようになるために必要なサポートは?" という疑問、"後ろ向きにしかハイハイしないのは変?" という心配まで。(実際にこれらは、まったく普通のことなのでご安心を。)
どんなマイルストーンでもそうですが、赤ちゃんたちはそれぞれの時期に、それぞれのペースで達成していきます。ですから、正確な「ハイハイ開始日」をお伝えすることはできませんが、ハイハイする兆候を見せるおおよその時期や、その兆候を認識する手助け、ハイハイを始めるためのヒントやコツをお伝えできればと思っています。
なぜハイハイが重要なのか?
ハイハイは多くの成長に繋がります。赤ちゃんの身体、認知力、感情面と、あらゆる分野で役立つということが、研究によって(そして長年の観察によって)わかっています。
- 協調性とバランス
- ハイハイがもたらす、明らかに良いことのひとつは、運動能力(または、身体能力)の大きな発達です。赤ちゃんが四つん這いでバランスをとりながら自分の体重を支え始めると、小さな筋肉が大きく働くようになります。最終的にはこれが歩行、走行へとつながっていくのです。
- ナビゲーションスキルと空間認識
- ハイハイをするようになると、赤ちゃんは世界と、その中での自分の居場所を感じ始めます。ハイハイを始めたばかりの赤ちゃんは、障害物で立ち止まったり、障害物を迂回せずに突っ切ろうをするかもしれません。でも、練習して、ちょっとした難関をクリアすれば、すぐにナビゲートできるようになります。
- 自信
- 自分で移動できるようになると、達成感もひとしおです!ハイハイをすればするほど、赤ちゃんの自信につながります。一度ハイハイを始めたら、もう止められません!
赤ちゃんがハイハイする準備ができたかどうか知る方法
赤ちゃんがハイハイを始める準備をしているときに、気づくかもしれないことがいくつかあります。これらのサインを探してみましょう:
- タミータイム中にミニプッシュアップをする。
- 腕を使って体を持ち上げたり、支えたりする。
- 両腕と両膝を使って体を持ち上げる。
- 四つん這いになって、体を前後に揺らす。
ハイハイのサポート方法:基本編
ハイハイするための体幹を鍛えるタミータイムだけでなく、ハイハイするときに使う体のパーツ(脚や腕)を鍛え始めるのに役立つヒントがいくつかあります。
1. "踏み台 "を与える
赤ちゃんの足の下に自分の腕を置いて、赤ちゃんの背中を押してあげましょう。また、赤ちゃんの足を軽く前に押してあげると、スタートしやすくなります。
2. お気に入りのおもちゃを手の届かないところに置く
例えば、ゆらりんタワーのリングを離れた場所に置き、赤ちゃんがそれに向かってハイハイするように促します。
3. ハイハイ仲間になる
お友達がいれば、何でも楽しくなりますよね。あなたも四つん這いになって、一緒にハイハイしてみましょう!
ハイハイできるようになるための意外なヒント
1. おもちゃを使って、腹ばいから仰向けへの体勢に誘導する
赤ちゃんが頭を持ち上げている間に、お気に入りのおもちゃをゆっくりと片側に動かします。赤ちゃんがおもちゃを追いかけるように首を回したら、おもちゃを上に動かし始めます。こうすることで、赤ちゃんは上半身を持ち上げ、体をひねって仰向けに転がろうとします。
2. おもちゃを使って仰向けから腹ばいへ誘導する
仰向けの状態で、赤ちゃんの目の前でお気に入りのおもちゃを振ります。赤ちゃんの視界がおもちゃに固定されたら、おもちゃをゆっくりと片側に動かし、頭のてっぺんのあたりで円を描くように動かします。そうすると、体全体をひねりながらおもちゃの方を向き、腹ばいの体勢になろうと頑張ります。
3. プランクする
6ヶ月以上の赤ちゃんは、タミータイムが簡単すぎると感じ始めるかもしれません!プランクをさせて、難易度を少し上げてみましょう。赤ちゃんの足を自分の足の上に乗せ、両腕を肩の下に置いて、プランクの姿勢をとります。
ハイハイし始めるまでのタイムライン
赤ちゃんは、生後7~10ヶ月の間にハイハイを始めることが多いです。しかし、個人差があることを覚えておいてください。
- 4~7ヵ月
- タミータイム中に両手を押し上げる運動をする。
- 胸が地面から離れる。
- 後ろ方向にハイハイをする。
- 左右または円を描くように転がる。
- 8~12ヵ月
- 手と膝を立てる。
- 手と膝の上で前後に揺れる。
- 腹這いになる。
- 手と膝でハイハイをする。
- 手と足で這う
ハイハイのスタイル
赤ちゃんはハイハイを始める時期が違うだけでなく、ハイハイの仕方もそれぞれ違います。ですから、あなたのお子さんが典型的なハイハイスタイル以外のスタイル(または自分で考案したハイハイスタイル)で始めたとしても、ストレスを感じる必要はありません。ハイハイに間違った方法はないのですから!
- ローラー
ハイハイの前段階であることが多く、体全体を使って、ある場所から次の場所へ転がる。 - ボトムスクート
厳密には「ハイハイ」ではないが、多くの赤ちゃんは正座したまま腕を使って移動する。 - クラシック
手と膝を立て、片方の腕と反対側の膝を同時に前に出す。 - くまさんスタイル
肘と膝をまっすぐ伸ばしたまま、手と足で「歩く」。 - ベリー(またはコマンドー)
体を平らにし、腹這いになりながら前進する。 - カニさんスタイル
腕で体を押し上げながら、後方または横方向に移動する。
ご両親の皆さん
お子さんを育てる中で興奮してますか?緊張していますか?もしかしたら、(大きくなっていくことを意味するので)少し悲しくもあるかも?どれもとても正しい感情です。
ハイハイは赤ちゃんにとって大きなステップであり、あなたにとっても記念すべき体験になるでしょう。今までは、赤ちゃんはどこに行くにもあなたを必要としていましたが、間もなく、行きたいところへ自分で行く能力を身に着けるのです。文字通り、自立への第一歩です。
でも、実際はハイハイする時も、歩く時も、学校に行く時も、いつでも赤ちゃんはあなたを必要としていることを忘れないでくださいね。
最後に、お子さんの発育について心配なことがあったら、自分の直感を信じて小児科医に相談することもリマインドさせてください。
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