バービーロールモデルインタビューサイト

11 写真家、映画監督

人と違うことを恐れないで。
違いがあるからこそ、
世界は豊かで美しい

蜷川 実花 Mika Ninagawa
  • バービーの持つ強さや美しさを
    子どもながらに感じ取っていた

    まさか、自分をモチーフにしたバービーをつくっていただけるなんて…!こんなことが人生で起こるとは夢にも思っていませんでした。本当に光栄だし、とてもとても嬉しいです。実は私が子ども時代に撮影した最初の作品は、溶岩の上にバービーをのせたものなんです。きっと子どもながらに、バービーの秘めた美しさや強さを感じ取っていたんでしょうね。今もアメリカに行ったら必ずおもちゃ売り場に行ってシーズンものをチェックするぐらい、私にとっては身近な存在です。バービーって、常に新しい感覚を持ち続けてるでしょ? だからいつまで経っても色褪せないんですね。

  • いまの時代に最も大切なのは
    自分の可能性を信じること

    “You Can Be Anything”というブランドステートメントを知って、「あ~なるほど、だから私はこんなにバービーに惹かれていたんだな」と納得しました。女の子たちの一番身近なおもちゃにどんなメッセージを込めるかって、すごく重要ですよね。子どもはそこからいろんなものを吸収しますから。バービーは昔から「何にだってなれる」というメッセージをしっかりと体現していたんですね。自分の経験を振り返っても、まずは自分が自分の可能性を信じるって本当に大切。いまの時代に一番求められることでもあるんじゃないかな。

  • ファッションは“生き様”の表れ
    自分らしく挑戦し続けたい

    私は基本的に「〜らしさ」と呼ばれるものには抗って生きてきました。でも、「自分らしさ」は大事にしています。自分の中に芯さえあれば、何にだって挑戦できるから。大人になると、逆に「自分らしさ」に縛られて挑戦できなくなりがちだと思うのですが、私は「チャレンジする自分らしさ」を持ち続けたい。長い間培ってきたものを守ることと、新しい時代の空気を纏うこと。その両方があると人は錆びないと思うので。ファッションは、そんな「自分らしさ」を表現する最たるものです。バービーがいろんな服を着ているように、ファッションとは“生き様”の表れでもあると思います。

  • 夢を叶えるためには
    自分をしっかり愛してあげて

    夢を実現するために大切なのは、自分をしっかり愛してあげること。震え上がるような大きな挑戦をするのなら、「私は大丈夫だ」と思えるだけの努力はもちろんしなくてはなりません。その一方で、これから先の時代は無条件に自分を肯定してあげたり、努力以前に「私たちは素晴らしい」と思うことから始める姿勢も必要なのでは?と、最近思います。いまの私の夢は、「表現者であり続ける」です。つくっているときが幸せで、その苦労も含めて愛おしいから。作品を評価してもらえるのはすごく嬉しいけれど、決して満足することはありません。永遠に埋まらない何かを追い求めているのかもしれないですね。

  • そもそも“違い”がなければ
    この世に生まれるものなんてない

    いま子どもたちに伝えたいのは、もし自分が周りの人と違ったり、少数派であったとしても、それにマイナスな気持ちを持つ必要は全くないということ。違いを抱えて生きていくのは、日本では窮屈に感じてしまうかもしれません。でも、人には多かれ少なかれ違う部分があるから面白い。そもそも違いがなければ、この世に生まれてくるものなんて何一つありません。人と違うことを恐れないでください。自分を信じて、思いっきり愛してあげて。人と人は違うからこそ、世界は豊かで美しい。そう思いません? 私はそれが、真実だと思っています。

PROFILE

  1. 写真家、映画監督 蜷川 実花
  2. 木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画『さくらん』(2007)、『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)監督。2020年よりNetflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』が世界190ヵ国で配信中。映像作品も多く手がける。2008年、「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版、世界各国で話題に。2016年、台北の現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新。2017年、上海で個展「蜷川実花展」を開催し、好評を博した。2018年熊本市現代美術館を皮切りに2021年まで、個展「蜷川実花展ー虚構と現実の間に」が、全国の美術館を巡回。
    URL:https://mikaninagawa.com

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