バービーロールモデルインタビューサイト

06 宇宙飛行士

思っているよりも世界は広い
もっと想像を広げて
自分の可能性を高めてほしい

山崎 直子 Naoko Yamazaki
  • ”なりたい”という意欲があれば
    誰にもチャンスがある

    宇宙飛行士って、本当に多種多様なんです。国籍、人種、性別はもちろん、性格も体格も、本当にいろんな人がいます。でも、宇宙飛行士になるのに、そういったことは関係ない。確かに医学検査などのハードルもありますが、基本は、宇宙飛行士になりたいという意欲があれば、誰にもチャンスがあるのです。とてもフェアな世界なんです。
    バービーにも、体型、人種、職業などいろいろな子がいますよね。子供は意識しないかもしれないけど、バービーで遊びながら自然と「世界にはいろんな子がいるんだ」「何にでもなれるんだ」と、多様性やポジティブな気持ちを身につけてくれたらいいですね。

  • 背中を押してくれた
    70歳のヘリコプターパイロット

    宇宙飛行士に応募しようと準備していた頃のことです。応募のために、膨大な書類を作成しなくてはならなくて、「もう、いいや」って気持ちになってしまうことも…。
    そんなときアメリカで、ヘリコプターのパイロットだという70歳を超えた女性に出会いました。「今でも時々ヘリコプターを操縦をしているの、楽しいわよ」って満面の笑みで語ってくれるんです。
    とにかくびっくりしました。でもそれは、70歳を過ぎた女性にヘリコプターが操縦できるわけがないと、いつの間にか自分の中で決めつけていたのかもしれませんね。
    年齢とか性別とか関係なく挑戦しているこの方の笑顔が、私の背中を押してくれたような気がして、「とにかく宇宙飛行士に挑戦してみよう」と気持ちを新たにすることができました。

  • 夢に辿り着く道は
    ひとつじゃない

    夢に辿り着く道は、ひとつじゃなくて、たくさんあるんです。私も、単純に宇宙工学を学んで宇宙飛行士になって宇宙に行こうと思ってましたが、実際、宇宙飛行士になってみると様々な仲間がいました。研究者、エンジニア、お医者さん、パイロット、学校の先生と、いろんな分野の人が宇宙飛行士を目指して挑戦しているんです。だから、「道はひとつではないんだ」って思います。
    でも、夢に向かう道がどんな道でも、やりたいことがあるならとことんやって欲しいとは思います。結果は後にならないとわかりませんが、やらなかったら可能性はないんです。でも、やれば夢が叶う可能性が、それだけ高まります。だからまず、自分で自分の可能性を摘んでしまわないようにすることが大事です。

  • 親として根底にあるのは
    子どもを応援したいという気持ち

    親として大事にしていることは、子供を応援するということ。子供が何を好きか、何に興味があるのか気にかけて、それを後押してあげる。そうすれば、子供もますます頑張ろうって気になるんじゃないかなって思います。
    私が子どもの頃も、この子は宇宙が好きなんだなと感じとった親が、プラネタリウムに誘ってくれたり、新聞に宇宙の記事があると教えてくれたりしました。そうやって声をかけてくれたのは嬉しかったですね、
    親と子で意見が異なることもあると思います。でも、そういうときは、頭ごなしに否定したり、迎合するのではなく、「こう思う」としっかり親の意見を言う。子どもも大人が思っている以上にいろいろ考えているものなので、応援したいという気持ちが根底にあれば子どもに伝わると思います。

  • たとえ小さな一歩でも
    踏み出すのはすごいこと

    思っているより、世界はもっと不思議なことに満ちていて、もっと驚きに満ちていて、もっと広い。今、皆さんが夢見て想像している「なりたい自分」があると思いますが、その想像をはるかに超えるくらい世界は広いんです。もっともっと想像を広げて、自分の可能性を高めてほしいと思います。
    そして、私自身もそうだったけれど、まず挑戦して、一歩動いて欲しいと思います。ただ思っているだけではなく、どんな小さな一歩でも踏み出すということは、ものすごいことなんです。最初はちょっとドキドキしたり、不安だったりするけれど、まずは踏み出して欲しい。そこから、きっと世界が広がるはずです。

PROFILE

  1. 宇宙飛行士 山崎 直子
  2. 千葉県松戸市生まれ。1996年、宇宙開発事業団(現、宇宙航空研究開発機構(JAXA))入社。1999年、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年に認定。2004年ソユーズ宇宙船運航技術者、2006年スペースシャトル搭乗運用技術者の資格を取得。2010年4月、スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗し、ISS組立補給ミッションSTS-131に従事した。JAXA退職後は、内閣府宇宙政策委員会委員、一般社団法人スペースポートジャパン代表理事、日本宇宙少年団(YAC)アドバイザー、女子美術大学客員教授、日本ロケット協会理事・「宙女」委員長、内閣府STEM Girls Ambassador、宙ツーリズム推進協議会理事などを務める。

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