バービーロールモデルインタビューサイト

13

起業家きぎょうか

ママだって、「Youユー Canキャン Beビー Anythingエニシングなににだってなれる)」

堀江ほりえ 愛利あり

Ari Horie
  • どもたちの気持きもちをく「ごっこあそび」

     

    わたしには2人ふたりどもがいますが、ごっこあそび、つまりロールプレイは、どもの発達はったつにおいて大切たいせつだとおもいます。おやはついづかないうちに、自分じぶん失敗しっぱい経験けいけん成功せいこうするための方法ほうほうを、愛情あいじょうどもにけてしまうことがあるとおもうんです。でもロールプレイは、どものあたまなかにあるものを、自由じゆう表現ひょうげんできる保護者ほごしゃは、どもたちの表現ひょうげんからきなことややりたいことをり、サポートしてあげられるきっかけにもなります。まさに、どもの気持きもちをくことができるコミュニケーションですよね。

    テクノロジーが進化しんかしたいまどもたちがることのできる世界せかいはよりひろくなっていますが、どもの表現ひょうげんはばひろげるという意味いみでも、ドールで多様性たようせい表現ひょうげんしているバービーのみは素晴すばらしいとおもいます。

     

  • たすけてもらったぶん自分じぶんだれかをたすけたい

     

    わたし母子ぼし家庭かていそだったのですが、ときには我慢がまんしなければならないこともあったので、「大人おとなになったらしいもの全部ぜんぶれてやる!」という気持きもちが、おさなころから芽生めばえていました。

    高校生こうこうせいころは、アメリカへ1年間ねんかん留学りゅうがくしていましたが、言葉ことばつうじないところにくと、頑張がんばってもできないことみとめられないことの連続れんぞくでした。そのくやしさのなかで、頑張がんばかた工夫くふうすることやチャレンジ精神せいしんまなびました。また留学中りゅうがくちゅうに、周囲しゅういのあらゆる方々かたがたたすけてくれたことも印象的いんしょうてきで、そのひとにとっては些細ささいなことであったかもしれませんが、わたしにとってはおおきなサポートを経験けいけんおおくしました。そのやさしさとエネルギッシュさに魅了みりょうされ、「たすけてもらったぶん自分じぶんだれかにかえしたい」とおもうようになりました。そしてふたた渡米とべいするさいにも「絶対ぜったい日本にほん貢献こうけんできるかたちかえってくる!」と決心けっしんしたのをおぼえています。

     

  • そだてをとおして、母親ははおやまなつづける

     

    息子むすこが15さいのころ、わたしのクローゼットから女性じょせいようのブラウスをえらんで登校とうこうしたことがありました。からかわれるのではないか、と最初さいしょ不安ふあんおもい「おかあさんはすこ心配しんぱいなんだけど、大丈夫だいじょうぶ?」とこえをかけたところ、息子むすこなんともないかおで「ぼく女性用じょせいよう洋服ようふくたってみんな全然ぜんぜんにしてないよ」と。いま時代じだいどもたちもLGBTQなどについて日々ひびまなんでいて、大人おとな想像そうぞうしている以上いじょうにしっかりしているんですね。おや人間にんげんなので、どもの言動げんどうおどろくこともあります。でも、あたまごなしに否定ひていせず、せっかくなので「わたし気持きもちちもいてもらおう」という姿勢しせい対話たいわするようにしています。親子おやこ一緒いっしょまな機会きかいとしてとらえられるといいですよね。

     

  • 世間せけん理想りそうとする”母親ははおやぞう”を目指めざさなくていい、自分じぶん価値かちかんしんじて

     

    むかしから「頑張がんばればなんとかなる!」という精神せいしんきてきましたが、子育こそだてをするなかで「全部ぜんぶ全力ぜんりょく頑張がんばるのはむずかしいかも…」とこころれそうになる時期じきがありました。そこでふと、自分じぶんはどんなおやでいたいかをかんがえたとき、「とにかくたのしいははだった」とか「いつも頑張がんばっていた」という2つをどもにおぼえていてほしいとおもったんです。それ以来いらい、”世間せけん理想りそう”にかって頑張がんばことなく、自分じぶん価値かちかんしんじる子供こどもうことにしました。すこしだらしないママがいてもいいし、料理りょうり苦手にがてだけど友達ともだちがたくさんいるママ、とにかくたのしいママがいてもいい。わたし起業きぎょうとして失敗しっぱいくやしい出来事できごともたくさんありますが、どもに自分じぶん姿勢しせいかんがかたはなすようにしています。その会話かいわとおして、頑張がんばかた工夫くふう仕方しかたまなんでくれたらうれしいです。

     

  • 理想りそう社会しゃかいをつくる”起業家きぎょうか”という職業しょくぎょう

     

    バービーのかかげる「Youユー Canキャン Beビー Anythingエニシングなににだってなれる)」は、たん職業しょくぎょうだけでなく、「どこにだってめる」「なんだってつくりだせる」ということでもありますよね。まさに起業家きぎょうかは「理想りそうとする社会しゃかい自分じぶんでつくる」職業しょくぎょうなので、非常ひじょう共感きょうかんするメッセージです。

    知識ちしき技術ぎじゅつは、習得しゅうとく自体じたい最重要さいじゅうようなのではなく、まなぶことによってもっとたのしいことができるようになる、つくれるようになるという、可能性かのうせいひろげるために必要じゅうようなものだとかんがえています。「勉強べんきょうしなきゃ」だけではなくて「これを勉強べんきょうしたら、なにができるようになるかな」という、そのさき未来みらいたいしてワクワクする目線めせんがあるといいなとおもいますね。

     

PROFILE

  1. 起業家きぎょうか

    堀江ほりえ 愛利あり

  2. 広島県ひろしまけん出身しゅっしん米国べいこくIBMをて、数々かずかずのスタートアップでのキャリアをもとに、2013ねんにシリコンバレーはつ女性じょせい特化とっかしたアクセラレター”Women’s Startup Lab”を創業そうぎょう世界中せかいじゅうからあつまる女性じょせい起業家きぎょうか育成いくせいやベンチャー支援しえんおこなう。個人こじんのマインドセット変革へんかく確固かっこなる現地げんちのネットワークによる独自どくじ育成いくせいプログラムで注目ちゅうもくあつめる。近年きんねんはイノベーション加速かそく目指めざ企業きぎょうのリーダー育成いくせいにもおおたずさわり、参加者さんかしゃから高評価こうひょうかる。CNNのビジョナリーウーマン10めい、2020ねん10がつには、Entrepreneur Magazine “100 Powerful Women of 2020”に選出せんしゅつなど、数々かずかずしょう受賞じゅしょう。2019ねんに、さらなる女性じょせい活躍かつどう推進すいしんするための環境かんきょう整備せいび目指めざす、非営利ひえいり団体だんたい「Women’s Startup Lab Impact Foundation」を設立せつりつ。2022ねん3がつに、そのはつ海外かいがい支店してんとなる「一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんWomen’s Startup Lab Impact Foundation Japan」を自身じしん母国ぼこくである日本にほん設立せつりつさらなる活躍かつやく社会しゃかいへの貢献こうけん期待きたいされる。

     

    Women’s Startup Lab Women’s Startup Lab

    https://amelias.jp

    "Make an IMPACT" | Ari Horie | SXSW V2V 2014 (日本語にほんご字幕じまくき)

    https://youtu.be/QXaVKoiqhHk

     
SHARE